若手研究者PROFILE 2023_11
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研究内容慢性肝疾患の病気が進行する機序について分子レベルで解明44免疫・感染症がん疾患・病態先端医療イノベーション分子・細胞機能・生命情報KEYWORD業績1. Hikita H, et al. Bak deficiency inhibits liver carcinogenesis: a causal link between apoptosis and carcinogenesis . J Hepatol. 2012 Jul;57(1):92-100. 2. Makino Y, Hikita H, et al. Constitutive Activation of the Tumor Suppressor p53 in Hepatocytes Paradoxically Promotes Non-Cell Autonomous Liver Carcinogenesis. Cancer Res. 2022 Aug 16;82(16):2860-28733. Myojin Y, Hikita H, et al. Hepatic Stellate Cells in Hepatocellular Carcinoma Promote Tumor Growth Via Growth Differentiation Factor 15 Production.. Gastroenterology. 2021 Apr;160(5):1741-1754.e164. Makino Y, Hikita H, et al. STAT3 is Activated by CTGF-mediated Tumor-stroma Cross Talk to Promote HCC Progression. Cell Mol 5. Myojin Y, Hikita H, et al. Serum growth differentiation factor 15 predicts hepatocellular carcinoma occurrence after hepatitis C virus elimination.. Aliment Pharmacol Ther. 2022 Feb;55(4):422-433.Gastroenterol Hepatol. 2023;15(1):99-119.慢性肝疾患は、病気が進むと肝硬変になったり、肝臓がんができたりする病気です。慢性肝疾患患者の肝臓では、持続的な肝細胞死を認めます。私たちはマウスモデルを用いて持続的に肝細胞死を惹起するだけで、肝臓が固くなり(線維化)、肝臓がんまでできてくることを明らかにしました(1)。また、肝発がんには、酸化ストレス(1)やP53の活性化(2)が関与していることを明らかにしました。一方、肝がん組織には肝がん細胞だけでなく、免疫細胞・線維芽細胞・血管内皮細胞など様々な間質の細胞が存在し、がん細胞と相互作用することで、がんの進展に有利な環境(がん微小環境)を形成しています。これまで、GDF15(3)、IL-6ファミリーサイトカイン(4)、CTGF(4)が肝がん細胞と間質の細胞との相互作用に重要な分子であることを見出してきました。興味深いことに、GDF15は慢性肝疾患患者の血液中でも上昇しており、血液中のGDF15が高い患者は、C型肝炎ウイルスを除去しても肝がんに進展しやすいことがわかりました(5)。疋田 隼人HIKITA Hayato医学系研究科 消化器内科学講師researchmaphttps://researchmap.jp/hikitahayato慢性肝疾患の病態解明に基づいたバイオマーカーおよび病態進展抑制治療の開発

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